fc2ブログ

アブレーションをふりかえる

11月22日(水)入院。24日(金)手術。27日(月)退院。
23日(木)は勤労感謝の日で休みだったが、平日でもいつも
木曜日は外来を診るのでこの日は入院患者にとって手術前に
安静にする日だそうだ。

熊谷先生は、月、火、水、金にアブレーション手術をしている。
多い日は3人。私が手術した27日は一人だった。

この日の週末は鹿児島か沖縄で熊谷先生はアブレーションをする
予定だったので、多分27日(金)を一人にしたのではないだろうか。

水曜日から月曜日までの5日間の入院は長い気もするが
あとから振り返るとちょうど良い期間だと思う。

不整脈の種類によっては一泊二日のアブレーションの例
もあるようだが、
http://www.lifeworkshare.com/entry/hossaseizyoshitsuseihinmyaku
(発作性上室性頻拍という不整脈の例 完治)
自分の体調をみると一泊二日は自分的には有り得ない。

手術費は約2百万円。保険と高額医療限度額制度があるから
10~20万円の負担で済む。
しかし、再発率は20%ほどと思ったより高い。

コスパの悪い手術と言われることもあるようだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170913-00000018-pseven-life
(週刊ポスト2017年9月22日号の記事)

私も、熊谷先生から再発の場合は再度アブレーションを
すると言われたとき、状況にもよるが抗凝固薬を飲んで
アブレーションは受けないと述べた。

ただ、三浦洋一郎氏のようにアブレーションを何度も受けて
エベレストに立つという勇ましい前向きな生き方を選択する
人もいる。
http://www.sankei.com/life/news/131217/lif1312170018-n1.html
(産経ニュース 2013.12.17 15:00 の記事)

万一、心原性脳梗塞になって治療を受けるとどれほどの
費用がかかるのだろう。
http://www.cureruby.net/21.html
アブレーションと同じ程の金額がかかるようだ。入院は百日を超える。
しかも、完全に治る訳ではなかろう。

これを考えるとアブレーション手術を脳梗塞予防に受けるのは
間違いではないと思う。

私のアブレーション手術で不整脈が完治していることを祈るばかりだ。

ただ、少し医療費が掛かりすぎる。設備や手術に携わる人(約5人)、
手術時間(約2時間)を考えると約2百万円もしょうがないのかな…。

それでももう少し安くできるようなインセンティブを考えても良い。
人を減らす…入院日数を減らす…最新設備を安く作る…
人命に関わることだからとても難しいなあ。




スポンサーサイト



アブレーションの費用

請求金額は¥333,666。
高い。
手術料は213,264点だから約213万円。
その他検査料や画像診断料などで合計237万円
その3割負担だと71万円。

健康保険限度額適用認定証を事前に取り寄せていたので
自己負担限度額は252,600円+(医療費-842,000)×1%
これに先の237万円を入れて計算すると26万5千円。
入院の差額ベッド代と食費などの6万5千円加わると33万円
となる。

私の報酬月額が83万円以上なので私の自己負担限度額は高い。

まだ現役で、それだけ報酬をもらっているから仕方ない。

4か月目以降はこの限度額が14万円となる。
一般的には9万3千円と言われるのはこの部分の金額だ。
(報酬月額53万円~79万円の場合)

退院した

いつもどおり計測する。
血圧110/60、体温36.4℃、体重61.6kg

その後朝食。風呂も入る。

熊谷先生は今日もアブレーションが朝一から入っているから
退院説明は10時半すぎだという。

途中、薬剤師が薬の説明。
不整脈薬はいままで服用していた薬ではなく、メインテート5mgに変更。
心臓を焼いたのだから薬も変わります。前の薬は破棄してください。
それ以外に胃腸薬。それといつものイグザレルト。

それらを10日前後服用する。
あとは江島医院に任せることになっている。
そのために熊谷先生から江島先生に手書きを送ったそうだ。

熊谷先生との面談。

入院説明の際に、アイスバルーンの方が新しくて安全という説明を
受けた覚えが有り、なぜ私の場合、ホットバルーンになったかと
聞いたら、私の肺静脈の径が小さく、アイスバルーンは大きすぎて
処置ができないからホットバルーンを選択したとのこと。
アイスバルーン28mm。私の肺静脈の径は17mm。

10%程度のひとは再発する。その時には又アブレーションをする
ことになると言われたので、

抗凝固剤(イグザレルト)を服用して脳梗塞を防ぐようにしたら
アブレーションは受けなくて良いか。自分の判断で決めたいと
言ったら、それでも良いと言われた。

かつてマラソンをしていたが、いまはジョギングも禁止されて
いる。と言ったら、
2週間したら走っても大丈夫ですと言われた。

え~それは凄いなあと心底感心した。

明日、退院

順調に回復しているので、特に何も
することはない。

シャワーも浴びることができるから
ほぼ、いつでも退院可能。

まあ、本調子とは言えないからゆっくり
過ごそ。

退院後の生活は
二週間は激しい運動(セックスも)や
飲酒は禁止。
あとは、普段どおり。とメモに書いて渡される。

熊谷先生はどうも鹿児島か沖縄に出張して
アブレーション手術をしているらしい。

不整脈をなくすのがライフワークだと
日頃から話しているという。

こんな先生のもとだったら看護士の志気は揚がる。

24日のアブレーションが私一人だったのは
もしかしたら、出張を考慮したためだった
のかな?

素晴らしい先生だ。

退院まであと3日

手術翌朝、血液検査、レントゲン、心電図、
心臓エコーの検査。
立つとやはりふらつく。

部屋に戻って、尿管を抜き、身体を拭く。
下半身、顔、胸は自分で、後は看護士さん
が拭いてくれる。さっぱりした。
シャワーは明日から。
お粥の朝食を食べてお腹いっぱいになる。

右首の付け根のカテーテルを入れた部分が
凝ったみたいに結構痛む。
やはりダメージは受けている。
ゆっくり休まないと。

右足の付け根から入れたカテーテルの部分
はそんなに痛まない。
昨夜のエコノミークラス症候群防止の
マッサージが効いたのか。
している間は鬱陶しくてあまり眠れなかった。

これから、ヒゲを剃り、大便をしよう。

アブレーション無事終了2

術後3時間13時半して首のキズは
塞がっている。シールを外す。
30度の角度までベッドを上げられる。
でも、そのまま寝たかつたのでお断りした。

15時になって睡眠から回復したので少し
頭を上げた。

脚は真っ直ぐのまま。
エコノミークラス症候群防止の
マッサージ(風船のようなもの)を装着。
膝から下をリズミカルに締め付けている。

お腹がすいた。
でも、今日は絶食。

看護士から凍傷させるのではなく温めて
処置したホットバルーンと聞いた。

やけどならかさぶたはどうなるか
心配したが、やけどはしないらしい。

ふ~ん

尿が出ない、血圧が低いなどの情報から
熊谷先生が投薬の指示が来るという。

看護士は先生がどこにいるか知らない
けど、そんな指示はしょっちゅうらしい。

さすが、名医の熊谷先生!

退院前日に別の看護士に聞いたところ、
肺静脈の管が4つあってそれをホットバルーン
で処置したらしい。
私のような発作性不整脈ならこれで良いが、
慢性不整脈だったら、一つの管につき10箇所ほど
ひとつずつ焼いていくから大変らしい。

それでも再発はある。
何度となくアブレーションを受ける人
もいるらしい。

私がもし再発したら、薬を飲み続けると
思うが、薬がダメな人とか不整脈で苦しい
人は再度アブレーションをするらしい。

アブレーション無事終了

手術は8時半から10時くらいまで。

手術後も麻酔が効いていたので私は
うとうとして15時頃ようやく
まともな状態に復活した。

手術後は部屋に熊谷先生が回診に来て
様子を確かめていた。

胸に鈍痛があると訴えた。
4箇所ほど焼いたらしい。

その後もベッドに寝ている私の胸を
エコーで様子を診てくれた。

上の血圧が80くらいで昇圧薬の点滴。
現時点(15時20分)で上が110に回復。

手術は最初に背中と腹部にシールを貼付。
冬なので冷たい。
ガーゼひもで手足を縛る。無意識に動か
さないための処置。
鼻から温度センサーを入れ、
酸素マスクを装着。横になる。カバーを
かぶるので手術の様子は見えない。

トロトロする薬(麻酔)を点滴したので
後の状況はよくわからなかった。
ただ、途中、右側からドンドンと叩かれ
胸も痛かった。
右のドンドンはカテーテルからの信号
だったらしい。

後日、詳しい看護士さんによると、
横隔膜の神経を傷つけないように
しているという。通称「太鼓」
大抵、この太鼓で目が覚める。
そのとき、心臓が熱く痛く感じる。

術後、寝たまま部屋に。
家内が心配そうに待っていてくれた。

先生からは無事終了したことを既に
伝えられていた。

明日、アブレーション

明日6時頃に準備をはじめる。
胃薬、抗生物質を服用。尿管を挿入する。
8時半には手術室に行く。
果たしてうまくいくか。
夕飯(最後の晩餐)はすき焼きだった。


当日の朝。
点滴針がうまく入らず別の看護士に交代。

この人が尿管も入れてくれた。
口で息を吐く。
その時に合わせて尿管を差し込んだ。
前立腺が肥大しているが、前立腺のあたり
で一呼吸置き、また、口から息を吐くのに
あわせて尿管を差し込む。
思ったほど痛くなかった。
要領の良い看護士さん。
これで準備万端。

尿管を着けてもウンチはできる。
みんな行きたがるが出ないことが多いらしい。
翌日には出るという。
こう聞いて少し安心。無理してウンチに
しゃがまなくてよさそう。

手術室では手足を拘束するらしい。
鼻から管を入れて食道の温度を計るらしい。

8時半が手術開始
もうすぐ車椅子に乗って手術室へ
いざ出陣!

読書三昧

23日は明日のアブレーション手術に
備えて安静に過ごすための日らしい。

読書三昧

1 医師の石川恭三「定年の身じたく」2002年

不整脈の患者が定年でストレスなく
整理整頓を生きがいに取り組んでたら
不整脈が治った?!

孫11人の老夫婦。外来には孫同伴。
日頃、順番に孫を二人海外旅行に連れていく。
それがバイト。外来同伴もバイト。

鬱患者が大部屋に変わったら、自分より
重い病気とたたかっている人たちを知り
鬱が治った。

「医食同源」という言葉

痛風専門病院に通っていた兄。病院に
通っているからほかの病気も発見して
くれると思い込んでいたら、肺ガンが
進行して手遅れ。

勝海舟の言葉「得意冷然、失意泰然」

2 玄有宗久「禅のいろは」
恩は石に刻み、怨みは水に流す

警策に「意気ある時に意気を添え」
今こそ激励するに相応しい時に、気概が
増すように警策で強く叩く

3 外山滋比古「50代から始める知的生活術」
年を取ると欲が深くなる。欲が深くなると
判断も狂いがち

若い頃読んでよくわからなかった本を読む

この人、同じような内容の本をタイトルを
変えて出版しているのが分かった。

4 梅原猛「誤解された歎異抄」
歎異抄は悪人正機説と言われるが、本質は
二種廻向。特に還相廻向。
つまり生まれ変わり
親鸞は聖徳太子の生まれ変わりらしい。

阿弥陀仏=法蔵菩薩(人間)の48願が成就
して阿弥陀仏となって極楽にいる

著者64歳の作品。外山氏に比べとても
アカデミックと思う。
ただ、商業的には外山氏に軍配。

いよいよ入院4

入院に際して、図書館から本を8冊
借りて来た。
すでに一冊は読んだ。
チームバチスタの栄光(上)

部屋で下巻を読んでたら看護士が
目ざとく「これ面白いですよね」という。

そう、心臓術死の話し。と返答する。
手術では何があるか分からない。

24日の手術の順番が一番となった。

午後9時頃にやってきた看護婦長とか
いう人に
24日は何人の手術があるかと尋ねると

「一人だけです」

え~!たまたまなの?
まさか熊谷先生の腕が廃って人気なくなった? 

チームバチスタの桐生先生の緑内障のように
すべての外科医は何らかの理由から
いつか必ずメスを置く日が来る。

でも、私も何か月か待たされている。
熊谷先生の腕を頼ってやってくる心房細動
の患者は全国にいるはずだ。

ちょっと心配な一人手術…

でも、よく考えると1日3回も手術を 
するという方がよほど心配。
2時間もかかる手術を続いて行うのは
もの凄い負担に違いない。

休み明けの朝一番、一人だけの手術は
先生の気力・体力・知力を考慮すればグッド!
プロフィール

照

Author:照
FC2ブログへようこそ!
1955年生まれの男性。いまのところ現役(上場企業の非上場子会社監査役)。
健康状態は普通。ジム通い、通勤時ウォーキング(往復1時間)など実践。
長寿リスクに備え、株式投資、投資信託など購入するもはかばかしい成果に恵まれず。
ブログは頭の活性化がメイン。アフィリエイトなども指向するが上手くいかない。
給与生活をできるだけ節約して存命中。
健康に長生きするための知恵を求めてさすらい中。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる