fc2ブログ

うちの父が運転をやめません

垣谷美雨著 2020年

この著者の本は4冊目になる。
何故だか分からないが一番感動した。
そう妻に話していたので妻は期待して後半に
読み進んだが、つまらなかったそうだ。
あまり期待を抱かせるのも良くない。

過疎地に住む両親。
父親は80歳を超えても運転を止めようとしない。
買い物も病院も歩いて行くには遠すぎる。
バス路線も廃止になったりする。
運転を止めようにもやめられない。
都市とは違う悩みがある。

高齢者の交通事故が毎日のようにニュースになる。
息子は何とか運転をやめさせようと働きかけるが逆効果。
でも、上手くいくようになるのが垣谷ストーリーマジック。

わいらは定年後に思いきり好きなことするために、
子供んときから我慢に我慢を重ねてきたんか?p62

車を運転できんのは不便だけやない。
なんや自由を奪われたような気がして息が詰まって
しまうって言うとんさる。父さん暗くなっとったp84

ゴールド免許証の更新は5年に一回だが、71歳になると
4年に一回となり、72歳以上は3年に一回になるp93

自分の田舎なのに「戻りたい町」でなくなった理由が、
今やっとわかった。本当の理由は、
人々の交流がなくなってしまったことだp160

日本は歩行者より車を優先した道路を作っとる。
自転車道も歩道もないp177

老人だけでなく、赤ん坊を抱えた女性も買い物難民だp185

東京では3万円もする靴を履き、5万円もする鞄で通勤している。
それでもまたデパートに行って、靴売り場を見たりする。
あの際限ない物欲は、いったいどこから生まれてくるのだろう。
田んぼの中で、高級ブランドを身にまとっていたって意味がないp197

夜は運転しない。雨の日は運転しない。通学時間帯には運転しない。
交通量の少ない時間帯を選ぶ。動きやすい服装で。
どちらがアクセルで、どちらがブレーキかを指さし確認する。
目的地までの道順を前もって確認しておく。長距離は運転しない。
睡眠はたっぷり。2時間運転したら休憩と運動。p198

こんな俺でも人の役に立ってるんだっていう自己満足が大切なんだ。
それがないと、長い人生、生きていくのがつらいぞp212

おばさんは愛想だけはええけど、本心かどうかは全く別物なんよp232

あの頃の大人は、誰一人として人生を楽しむことを
教えてくれなかった。教えてくれたのは忍耐だけだった。
犯罪少ない日本。それはもしかしたら、みんなが辛抱することだけは
知っているからではないだろうかp286

ドイツではスローモビリティという考え方を
広めようとしているらしいp296

ヒマワリ号が来て、免許を返納する年寄りがポツポツ
現れ始めていた。運転をやめて、よく歩くようになり、足腰が
強くなったと教えてくれたひとり暮らしのおじいさんもいるp306

戦後(いや戦前から)今までの日本の来し方が間違っていた。
長時間労働と長時間通勤で心と身体を擦り減らす。
家族を省みる時間なんてない。
育児は妻に任せっぱなし。
これでは少子化に拍車がかかるだけ。
労働時間を短くして夫婦で子育てする。
そんな当たり前のことすら出来てこなかったツケが
少子高齢化ではないか。

4時半退社という社会が早く来ないか。
長時間会社に拘束されて時間の無駄使いをするより
子育ての方がずっと生産的だ。

一人当たりのGDPは韓国の方が日本より大きいという。
日本は貧しくなっている。二馬力(夫婦共稼ぎ)で働かないと
なかなか裕福な暮らしはできない。
でもそうなれば、ワーカホリック夫と専業主婦という
組合せが無くなって、夫婦フラットな関係を作り、子育ても
家事も夫婦二人力を合わせてしなくてはならない世の中になって
意外と楽しいのではないか。

戦後ビンボーから日本は立ち直った。でも歪(いびつ)な世の中
になってしまって今はデフレに溺れている。
これからはバブルビンボーから真っ当な風に立ち直れるのかもしれない。

一連の著書を通して、日本人よ、人間性を取り戻そう、
そう著者は訴えているような気がしてならない。

大丈夫、きっとなんとかなる
今日もいい日だった
お陰さまで
ありがとう
ルンルン
スポンサーサイト



コメント

Secret

プロフィール

照

Author:照
FC2ブログへようこそ!
1955年生まれの男性。いまのところ現役(上場企業の非上場子会社監査役)。
健康状態は普通。ジム通い、通勤時ウォーキング(往復1時間)など実践。
長寿リスクに備え、株式投資、投資信託など購入するもはかばかしい成果に恵まれず。
ブログは頭の活性化がメイン。アフィリエイトなども指向するが上手くいかない。
給与生活をできるだけ節約して存命中。
健康に長生きするための知恵を求めてさすらい中。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる